『エクステリア・外構工事』でよく聞く「耐候素材」ってどんなもの?
2022年12月28日
さて、今回のブログは「『エクステリア・外構工事』でよく聞く『耐候素材』ってどんなもの?」と題して、私たち花鳥風月のインスタグラム「製品紹介」でも頻繁(ひんぱん)に登場している「耐候素材」を利用するメリットや、上手な使用法などについて話題をご紹介していきたいと思います。
■「耐候素材」とは、どんな素材なのか?
まずは、今回の主役である「耐候素材」について詳しく探っていきましょう。
この「耐候素材」という名称ですが、各メーカーで決まった表現、というわけではなく「便宜上、そう分類されている名称」に過ぎません。
本来であれば「耐候性の高い素材」となる所を、わかりやすさや読みやすさを意識して(ほぼ100%「メーカーのパンフレットや広告でのみ使用される言葉」ですからね)、あえて「耐候素材」と縮めた形で用いている、というわけなのです。
そのため、一ジャンルとして「耐候素材」というものが確立しているわけではなく、その中身は、ほとんどが皆さんにとってもなじみの深い「プラスチック・樹脂製品」になると考えて良いでしょう。
しかし「プラスチック・樹脂製品」といえば、その種類は数多くありますが、仮に「経年変化に弱いもの」であれば、当然のように「耐候素材」には分類されません。
よって、必ずしも「プラスチック・樹脂製品=耐候素材」となるとは限りませんので、皆さんは、ここで「耐候素材」への認識を改めておくべきでしょう。
そして、もうひとつ「プラスチック・樹脂製品」に関わるお話をするならば、ぜひご紹介しておきたいのは「紫外線に要注意!」という点です。
まず「使ったことがない、なじみがない」という人が見当たらないような、一般的な素材である「プラスチック製の洗濯バサミ」ですが、屋外に洗濯物を干す際に何度も使用していると、次第に劣化して、最終的には「バキッと割れてしまう」経験をお持ちの方も多いでしょう。
この「劣化の原因」こそ、何を隠そう「紫外線の仕業」なのです。
ですので、一般的な「プラスチック・樹脂製品」の中から「耐候素材」として使えるものとしては、やはり「紫外線に強い」というのが最低条件になると考えられます。
では、次のセクションへ向かいましょう!
■「耐候素材」を使った製品やメリットは?
続いては、先程ご紹介した「耐候素材」を用いた製品と、そのメリットについて解説していきましょう。
まずは「耐候素材が使われているエクステリア・外構製品」の例を箇条書きで抜き出してみると、以下のようになります。
・フェンス
・物置、屋外収納ボックス
・庭の造作物
・手すり部分
・カーポートの屋根部分
・ドアベルのカバーやポスト
・金属部分をカバーする塗料
どれも納得できるものばかりですが、ちょっと理解しづらい部分としては、最後の項目にある「金属部分をカバーする塗料」という言葉でしょう。
今やエクステリア・外構製品で多く用いられる「金属」といえば、やはりアルミですが、オーダーの門扉や手すりなどだとまだまだ「鉄」も多く、皆さんもごぞんじの通り「鉄は錆びてもろくなる」という弱点があります。
そこをカバーするために「錆止め剤」として、塗装することも多いのですが、塗料によっては「長年、紫外線を浴び続けて塗面がひび割れ・剥がれてしまう」ものもあります。
ですので、紫外線に強い「耐候塗料」を塗って、カバーする必要があるわけですね。
それと同じように、今度は「耐候素材を使用するメリット」の例を箇条書きで抜き出してみると、以下のようになります。
・紫外線による経年劣化を防ぐ
・水分や湿気による劣化を防ぐ
・使用時の衝撃や高重量のものが上に乗っても耐えられる
・比較的、養生やメンテナンスが要らず、手入れにコストがかからない
・構造上、鋭利な部分が少なく、安全性が高いものも多い
・手に優しい質感のものも多い
・形成技術の向上により「再現性」が高く、見栄えが良い
当記事をご覧になって、実際にどんな素材なのか、興味を持った方は、ぜひ各メーカー様のサイトやショールームなどでチェックしてみてくださいね?
■メンテナンスもラクラク?「耐候素材」を維持するためのポイント
続いては、さまざまなメリットがある「耐候素材」を用いたエクステリア・外構アイテムを、より長く使う、つまり「維持する」ために重要なポイントを、いくつかご紹介しましょう。
こちらも同じく箇条書きにすると、以下のようになります。
・製品の多くは「内部が中空になっている」ため、強い衝撃を与えない
・「常時、上に重いものが載っている」という状況を避ける
・揮発性(きはつせい)の高い塗料などを上から塗らない
・火に弱いものも多いため、すぐ近くでBBQなどをしない
・鋭利なものなどによる傷が付きやすく、傷や破損部分が多いと、そこから劣化するケースもあるため、取り扱いに注意する
(スコップなどで傷が付く場合もあります)
いくら「メンテナンスがあまり必要ない」と言われている「耐候素材」であっても、あくまで「季節や気温、日光や雨などに強い」だけであって「破損などにも強い」というわけではありません。
そのため、お手入れよりも、どちらかといえば「取り扱い方法」に注意することで、より長く寿命を維持したり、新品時に近い輝きを維持できるようになると思います。
■「耐候素材」で、いつまでも美しく、メンテナンスフリーな『エクステリア・外構』が実現する?
さて、最後にご紹介するのは、今回のメインテーマである『耐候素材が使用されたアイテム』の数々を、ご自宅の「エクステリア・外構に上手に取り込む方法」について解説し、当記事の締めとしていきましょう。
では、まずは「エクステリア・外構に上手に取り込む方法」を「箇条書き」で並べてみましょう。
・既存のアイテムとの「相性」を考慮して、組み合わせて使用する
・「耐候素材」によって「本物そっくりに再現されたアイテム」と「本物」を取り混ぜて使用する
・「プラスチック・樹脂製品」特有の「あたたかみのある色合い」を生かし、お庭のデザインに組み込む
・「耐候素材」以外のアイテムの「メンテナンス頻度」を増やす
・安価なものが多い「耐候素材」であるため、劣化や破損が生じたら、すぐに「新品と交換」する
ありがちなパターンですが、この「耐候素材」によって「メンテナンス頻度」がより少なくなり、本来であれば適切なメンテナンスが必要だった既存のアイテムまで手入れをサボってしまう、という例も多くあります。
実際「耐候素材」は、少々メンテナンスをサボったぐらいで、すぐに劣化するわけではありませんが、その他のアイテムとの間で「見栄えに差がついてしまう」と、お庭の全体的なイメージに大きく影響しますので、やはり「トータルバランス」を意識して使用するのが、上手な取り込み方の真髄(しんずい)となるでしょうね。
まとめ:「耐候素材」を使用した『エクステリア・外構工事』のご相談も、花鳥風月までお気軽にどうぞ!
今回の内容はいかがでしたか?
今回の記事では、近年のメーカー素材でよく登場している「耐候素材」について解説してきましたが、技術の進歩により「本来であれば『別の素材』を用いるべきにも関わらず、質感や外見までも『本物そっくり』なエクステリア・外構アイテム」が実現するようになりました。
各メーカーさんの努力により、高い技術力が確立しているおかげで、現在の「耐候素材」がより一層活躍している現状を迎えている、というわけですね。
ご自宅の『エクステリア・外構工事』に「メーカーさんの技術力が存分に活きている『耐候素材を使用したエクステリア・外構アイテム』」を取り入れたい方は、お気軽に花鳥風月までお気軽にご相談ください。